会報「ゆきしろ」62号
(平成22年9月末発行)

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     第62号
(発行者)
 社会福祉法人 富山県視覚障害者協会
 〒930-0077
  富山市磯部町3丁目8番8号
 電話 (076)425-6761
  Fax (076)425-9087
 Eメール:bcb05647@nifty.com
 Homepage:http://www.toyama-ssk.com
(発行責任者)
 会長  中西 美雄


 上の題字は 鶴木大壽 氏によるものです。

【ゆきしろ(雪代)の意味】

 雪国にあって、大地が春の雪原と接する部分で静かに融けはじめ、しずくとなり、やがてかすかな流れをつくり、それが集まって春のはじめの雪どけ水となって音をたてて大河に注ぐ様を、古くから俳句における春の季語として「雪代(ユキシロ)」とよばれています。
 当協会が、このしずくが集まって大河をつくるように大きく発展していくよう、願いを込めて命名いたしました。

   【ゆきしろ62号 目次】
《巻頭言》◆社会参加へのバリアフリーを目指して 62号内リンク
《大会参加報告》◆北信越ブロック会議 62号内リンク
◆青年部協議会 62号内リンク
◆女性部協議会及び研修会 62号内リンク
◆第63回全国盲人福祉大会 62号内リンク
◆北信越グランドソフトボール 62号内リンク
《事業報告》◆三療部会だより 62号内リンク
◆平成21年度末及び22年度当初の理事会・評議員会・定期会員総会 62号内リンク
◆平成22年度理事会県外視察研修(福井)参加報告 62号内リンク
◆ホームページの開設 62号内リンク
◆遮光眼鏡の給付基準の改正について 62号内リンク
◆見えない・見えにくい人のための生活便利グッズ展示&相談会 62号内リンク
《みんなの広場》◆第63回全国盲人福祉大会秋田大会 62号内リンク
◆ タンポポ川柳会 62号内リンク
《事務局から》 消息、時事暦 62号内リンク
《編集後記》 62号内リンク

《巻頭言》
  ◆「社会参加へのバリアフリーを目指して」                         会長 中西美雄
 「ばら色の人生、高福祉の社会を標榜していた鳩山内閣」が僅か8ヶ月で崩壊した。
 そして、参議院本会議を開きさえすれば「障害者自立支援法」の改正案が成立する運びになっていた。またもや障害者の福祉が置き去りにされてしまった感が強い。一部には「当事者不在の改正案であるから反対」という意見もあるが、われわれ後進県としては、これだけの改正案でもありがたいのである。
 6月8日には、「強い財政、強い経済、強い社会保障、そして最低不幸社会の構築」を唄い文句に菅内閣が発足した。この「強い」という言葉にはいろんな意味が隠されていると思う。たとえば、消費税の税率であり、福祉制度の抑圧である。それまでの「よきにはからえ」という言葉が聞こえてきそうな「殿様政治」を行っておられた鳩山首相とは違い、自分の信念と叩き上げの政治思想をお持ちの方だけに厳しい政治指導が行われるのではないかと危惧するのは取り越し苦労でないことを祈っています。連立間の約束事でさえ簡単に破棄しています。現在立法化に向けて関係者が時間をかけて討議している「障害者総合福祉法(仮称)」にしても、「いざ立法という段になって?」とならないようにしっかりと見守って行きたいと思います。
 「ゆきしろ61号」において、視覚障害者の移動支援の県内格差の是正について、県より市町村へその意思が伝えられたことを紹介し、みなさんとともに期待していました。が、その効果については全くといっていいくらい見受けることができませんでした。予てよりN県自民党会長に対し、このことを含めた福祉に強い県会議員の紹介をお願いしておりましたところ、富山市選挙区のI議員の紹介を受け、議員を通しても、私たちの希望を県当局へ伝えていただいているところです。
 幸いにして、今春4月から非課税世帯に対する福祉サービスが応能負担となり、多くの利用者の利用料の負担がなくなったものと思っています。
 また、ここにきて金融機関における視覚障害者のネックである「自書(直筆による署名)」の改善について、県障害福祉課のご理解を得て「障害福祉課、金融機関、視障協」の三者による話し合いが行われる見通しとなりました。ぜひ、行員による代筆を各銀行の窓口でおこなっていただけるようにお願いしたいと思っています。
 一方、本協会の事業の実施状況について少し触れますと、まず、盲人ホーム事業を本格的に開所すべく、昨年当初から準備してきました。指導者の確保、施術室の整備など多くの問題をどうにか解決することができ、本誌がお手元に届くころには開設しているものと思います。
 盲人ホーム事業というのは、社会福祉法人である本協会が定款で唱っている3本柱の一つであります。この事業は「あはきの免許は取得できたがまだ治療に自信をもてないとか、就職できなかったとか、離職したとかという人たちが一時的に技術の再訓練をして社会復帰を果たすまで」をお手伝いをするのが目的です。
 このような目的で開所される事業でありますので、該当される方がおられましたらぜひ入所をお勧めいたします。詳細につきましては、あらためて募集したいと思っています。
 次に2年間休止していたグランドソフトボールクラブの再開をお願いいたしましたところ、早速チーム編成をしていただき、今年の北信越大会(石川大会)に出場していただくことができました。成績は、なんと3位ということで、来年の富山大会に弾みを付ける活躍であり、協会を挙げて応援をしていきたいと思っています。
 もう一つご紹介しておかなければならないことがあります。それは、予てより願望していた協会のホームページが4月1日に公開出来たことです。これは、施設部の半年にわたる奮闘の結果なしえた事業であり、僅か2ヶ月あまりで千人の方からアクセスしていただいております。これからは、会員に向け、全国に向けて本協会をPRしていきたいと思っています。
 平成21年度も多くの皆さんから物心両面のご協力をいただき、協会の事業を円滑に実施することができました。毎年毎年「協会の財政が厳しい、センターの運営が大変だ」と執行部一同が悩んでいますが、会員総出のご協力によりなんとか回避されています。本当にありがたいことです。みなさんのご協力を無にしないように協会の運営に努力していきたいと思っています。今後とも引き続き、ご理解とご協力、ご指導をお願いいたします。

《大会参加報告》
  ◆北信越ブロック会議        会長 中西美雄
 平成21年度の北信越ブロック会議は、平成22年2月20日(土)と21日(日)の両日にわたり長野県視覚障害者協会の担当で、千曲市の上山田温泉「ホテル円山荘《まるさんそう》」において開催された。前日までの雪も上がり、昼食をとるために立ち寄った小布施の空はすっきりと晴れ渡っていた。
 富山県からは、代表者会議、青年協議会、女性協議会へ出席するために13名(代表者会議5名、青年協議会1名、女性協議会7名)で出発した。
    第1日目(2月20日) 午後2時より開会式
北信越5県から約150名の会員が参加して盛大に開催された。まず、日盲連の歌を斉唱した後、開催県代表長野県視覚障害者福祉協会の田村理事長の挨拶に続き、日盲連の笹川会長の挨拶などがあり、部屋を変わり各会議が開催された。
  1.代表者会議
 2時50分より長野県の秋山副理事長の進行によって会議が進められた。初めに各県出席者の自己紹介があり、会議に入った。議長には長野県の石田副理事長と土屋副理事長が選出された。やはり今年度の大きな問題の一つに新政権への対応がある。各県ともこの対応には悩んでいるようで、各所においてその問題が提起された。
 北信越ブロック長の小山福井県会長から、昨年の日盲連大会(京都大会)の決議処理報告があり、各省庁や関係団体への陳情したことの報告があった。
 また、9月の新政権誕生以来、政治主導で政策を進めていくとの方針のため厚生労働省の役人との折衝が思うようにできなくなり、福祉施策の進行状況が分からず陳情もできず不安になったこともあったと報告された。
 あはき協議会報告ではタイスパマッサージの阻止を行ったことや、無免許・無資格業者一掃の運動を展開したことなどが報告された。
 ここで、富山県から質問が飛んだ。 昨年の日盲連大会において、医政第742号の存在について質問したところ、時任副会長から「それは、あんま師等法にも触れるゆゆしき問題である。しっかり調査の上6月中に加盟団体へ報告します」と答えられました。ところが、7月になっても報告がないので、時任副会長に直接電話で回答を要求したところ、まったく関係のない療術師問題についての回答がありました。そこで、8月19日付けで本県から質問書という形で再度日盲連へ提出させていただきました。それも無視されたまま、11月になってしまいました。やむを得ず笹川会長へ直訴させていただいたしだいであります。その結果いただいた回答が「富山県から以下のような質問書が届いています。回答いただけますようお願いします。」という文書を厚生労働省へ送付したというものでした。この一連の流れに対し、日盲連はどう対処したのか、また、日盲連大会の位置づけをどう考えているのかが疑問に思われます。どうかわれわれの納得できる説明をお願いいたします。
 これに対し、笹川会長は「真に申し訳なかったです。本当のところ私の知ったのが11月の終わりに電話をいただいて初めて知りました。この問題に対し的確な対処ができていなかったことについてお詫びいたします。それから、この医政第742号は「整体師協同組合」を認めたものであって整体師の身分をみとめたものではありません。ただ、整体師協同組合がかってにそれを利用して宣伝しているのだと思います。」と説明があり、本県としてもすっきりした形ではないけれどもやむをえないものとしました。
 続いて来年度の日盲連大会「秋田大会」へ提出する北信越ブロックからの提出議案について審議しました。今年度は福井県から4題、長野県から2題の提案があり、審議した結果
(1)障害者自立支援法に変わる新しい法律の制定に当たっては現行制度の十分な検討と、障害者の意見を十分に聴取し反映するよう要望する(福井県)。
(2)障害者基礎年金を1級は月額12万円以上に、2級は月額8万円以上に引き上げるよう要望する(長野県)、の二題に決定した。
 続いて「光の泉賞」の選定が議題となりました。これは、慣例に従い長野県視障協からの推薦を受け承認することになった。長野県からは、長野県視障協の監事を勤めておられる小池輝勇《てるお》氏の奥様である小池明美《あけみ》さんが推薦され、そのまま承認された。
 最後に、日盲連北信越ブロックの役員改選が行われ、ブロック長に小山福井県会長、企画審議委員に松永新潟県理事長、あはき協議会に田村長野県理事長が再任され、代表者会議を終了した。

    第2日目(2月21日)
 9時から全体会議が開かれ、昨日の各会議の報告が行われた。続いて「中央情勢報告」と題して日盲連の笹川会長の講演があった。まず、「自立支援法違憲訴訟」について述べられた。自民党政権下では憲法違反ではないとして来たが、政権が民主党に変わると原告団の主張を認め謝罪して、1月8日に和解が成立したこと。
 自立支援法を廃止して新たな障害者の福祉見直しを行うために「障がい者制度改革推進本部(本部長鳩山総理大臣、以下全ての大臣)」が作られ、その下に「障がい者制度改革推進会議」を置き、定員24名中14名を障害者やその関係団体で構成する実質的な議論の場を設けた。ここでは、障害者基本法を抜本的に見直し、障害者の範囲の見直し、障害児のこと、労働と雇用、教育、差別禁止法の制定などを行った後、障害者権利条約の批准を行うことになった。
 日盲連としては、自民党政権下で話し合って、国会にまで上程された改正自立支援法の主旨であった代筆代読を含めた移動支援が自立支援給付となり全国一律のサービスになっていた点を重視し、新しくできる「障害者総合福祉法(仮称)」にもこの主旨を踏まえたものにしてもらえるよう努力して行きたい。と結ばれた。この後、若干の質疑応答があり11時半に閉会となった。
 帰路は若干の時間的余裕があるので、宿舎の近くにある酒蔵を見学し、思い思いに試飲をしたり、お土産を買ったりで、なかなかにぎやかな時間をおくることができました。昼食は、「横川の釜飯」。みんなでわいわいがやがや。二日間の疲れをみせることもなく無事帰宅することができました。

  ◆青年部協議会      青年部長 濱野昌幸
 今回の青年部協議会では、全国盲青年研修大会(以下全青大会)へ提出する地方提出議題(以下議題)の検討に多くの時間を割くことになりました。議題は各県からもブロックからも提出することができますが、それらは全青大会において同等に扱われます。ならば、なぜ、北信越ブロックからの議題の提出にこだわる必要があるのか、年に1度しか開かれない貴重な会議の時間をこれに浪費しなければならないのか、地元の考えは濱野にはわかりませんが、その結果、次のような議題を提出することになりました。
 「すべてのハイブリッドカー・電気自動車への発音装置の搭載の義務化を要望する。」
 現在、ハイブリッドカーへの発音装置は努力義務とされており、発音装置が付いていても作動させるかどうかはドライバー次第になってしまいます。つい最近まで後部座席のシートベルトを付けている人がほとんどいなかったように、発音装置などというものが付いていることさえ忘れ去られてしまうかもしれません。
 議題としての内容は悪くないと思います。その証拠に全青大会では分科会で選ばれて、更にはその上の全国委員会でもトップの票を集め、青年協議会からの提出議題として全国盲人福祉大会に提出されることになりました。
 結果として今年の北信越ブロック青年部協議会は実を結んだことになりましたが、富山で開かれる際にはもう少し知恵を絞った会議にしたいと考えています。

  ◆女性部協議会及び研修会       女性部長 柳田信子
 杏の里、そして姨捨の民話や、またすばらしい棚田の美観で全国に知られております戸倉上山田温泉で開催県の根本部長の挨拶で研修会が始まりました。研修会は、各県代表1名が「視覚障害者が社会参加したときに困ったこと」のテーマでフロアーディスカッション形式で行われ、次のような発表がありました。
1. 視覚障害者になっても、自分の前からの趣味のポエム作りを、白杖と自分の勇気と周りのあたたかい協力で貫くことができました。
2. 自分で作った野菜で料理を作りたいと思い、料理教室へ行きましたが、「視覚障害者だから危ないから周りで見学していてほしい」といつも言われるのでやめてしまった。仕事をするのに資格が必要なときなど、その資格を取ることがなかなか難しい。
3.お葬式などに出かけるとき、皆さん喪服をきておられるので、あとからついていくのが大変です。御焼香のときは、なかなか前まで行きにくい。おとぎ会食の場合は、バイキング形式が多いため、どうすることもできず、周りの人が「お取りしましょうか」を待つしかない。
4.歩行中に自転車がぶつかってきて、白杖を飛ばされたことがあります。また信号機のない所で、わざわざ車から降りて誘導してもらったこともあります。社会のバリアフリーは進んでおりますが、私たち視覚障害者を理解し、サポートしてくださる方々がいなければ、社会参加は困難だと思います。
5.町内会の行事は、なかなか行きづらく、公園の草むしりなどは、隣の家の草取りをしたり、家の前の道の草取りをしたりして自分のできる範囲で協力している。
 各県の発表後、フロアーから活発な意見交換が行われました。その後、会場を移動しまして、4時30分から6時まで女性部協議会が行われました。各県の要望を一つにまとめるためにいろいろな協議をした結果、最終的に、「病気などで入院した際にも、病院でも日常を知っているいつものヘルパーを使えるようにしてほしい。」これを全国会議の要望とし、また全国盲女性長崎県大会のブロック発表テーマを「入院して困ったこと、感じたこと」と決めました。以上ですが、皆さんいろいろな失敗を繰り返しながら前向きに生活されておられることが大変よくわかりました。

  ◆第63回全国盲人福祉大会
                    会 長 中西美雄
                    副会長 塘添誠次
 平成22年の全国盲人福祉大会は、5月19日から21日の三日間に渡り、秋田市の「秋田ビューホテル」と「秋田県民会館ホール」において、全国から1200人とボランティアなどのスタッフ400人の1600人が集まって盛大に開催されました。
 富山県からは、先発隊として塘添副会長と私、それに付き添いとして吉野さんの3人で富山空港から、19日の朝7時15分発羽田行きを利用して出発しました。
 当日は朝から風が強く、あまり飛行機を利用したことのない私としては、不安がいっぱいで恐る恐る座席に座り、出発を待ちました。離陸、上昇、雲塊の中を突っ切り、安定飛行となりシートベルトマークが消滅するまで生きた心地ではなかったように思います。羽田では風のために滑走路が1本しか使用できないということで40分も遅れて出発しました。
 それでも、秋田空港へ11時前には到着し、地面に立てた喜びを感じながら、会場行きのバスに乗り込みました。空港から会場までは約40分。あまり音響信号の音を聞くこともなく、会場である「秋田ビューホテル」へ到着することができました。
 昼食は、ホテル内のレストランへ入り、「フォーランチ」というものを注文しました。これは、あきたこまち(お米の名前)を使ったうどんであるということで、食してみると、腰があって、しこしこ硬め、春雨を太くしたような感じの口当たりでした。
    第1日目(5月19日 水曜日)
  1 評議員会(中西)
 午後1時から全国62団体の代表をもって構成される「日盲連評議員会」が開催されました。出席者は58名で4名の欠席。
ここでは、
(1)昨年の京都大会で決議された事項の処理報告。
(2)平成21年度事業報告と決算報告。
(3)理事の補充。
 の議案が上程された。
①平成21年はルイ・ブライユ生誕200年、石川倉次生誕150年であり、国際的にも点字に関する事業も多く行われました。日盲連としても「点字ビッグイベント」を盛大に開催し、点字の普及啓発に努めました。このイベントの「全日本点字競技会」に、本県からも高岡市の松波さんを代表選手として派遣したことは周知のとおりであります。また、障害者サービスの応益負担から応能負担へ、視覚障害者の移動支援サービスの個別給付への移行を含めた「障害者自立支援法」の改正がならなかったこと。新政権が誕生し「自立支援法」を廃止し、平成25年8月までに「障害者総合福祉法(仮称)」を創設することになった。日盲連としては、本法案を策定するための「障がい者制度改革推進会議」及び「同総合福祉部会」に委員を派遣し、視覚障害者の立場から、生活の安定、社会参加の促進のための施策の充実を強く訴えた。
 また、障害者基本法の見直し、障害者権利条約の批准についても視覚障害者の特性に主眼を置いたものとしたい。更に、「障害者差別禁止法(仮称)」「障害者虐待防止法」及び「障害者制度改革推進法(仮称)」などの制定を要求していきたい。 など、5項目の経過について説明があった。
②平成21年度の事業報告は上記とほぼ同様なので省略します。決算報告においては、総収入5億2649万2653円に対し、総支出が5億3338万4613円でなんと689万1960円の赤字決算となっていました。多くの収益事業や国・東京都からの補助金など、5億円も超える収入があっても赤字決算となっています。本協会にしてもぎりぎりの財政運営を行っています。大きければ大きいなりに、小さければ小さいなりの苦労があるものだなあと感じました。
③理事の補充については、東北ブロック推薦の理事が交代したことによる議案で、そのまま承認されました。
  2 スポーツ協議会代議員会(塘添)
 議事に入る前に通信競技大会(対象競技は陸上の50メートル音競走と100メートル走、水泳の50メートル自由形)の入賞者の表彰式がありましたが、今回は富山県の会員の入賞者はいませんでした。
 議事では、平成21年度の事業報告と決算報告、平成22年度の事業計画と予算が審議され、特別もめることもなく提案どおり承認されました。
 その後、役員改選が行われ、鈴木孝幸会長が退任され、大橋博(滋賀県)氏が新会長に選ばれました。尚、他の役員の改選はなく、当県の濱野さんが副会長に再任されました。
  3 三療協議会代議員会(中西)
 午後3時15分から56名の代議員をもって開会されました。まず、久米協議会長の挨拶があり、その中で、今期をもって協議会長を辞任したい旨の表明があり、次期会長には島根県の小川幹雄氏にお願いしたいと指名がありました。
 続いて、栃木県の須藤平八郎氏を議長に選び審議が始まりました。平成21年度の事業報告と決算報告が上程され、動議によって項目のみの読み上げとなりました。その中で、注目される事柄について紹介しますと、  日盲連では会員のために健保取り扱い支給申請書の作成を援助している。21年度は取り扱い件数が倍増し、1億796万円余りに達しています。
 鍼・灸の日のビラ撒きは各団体で行われ、それなりの効果を上げている。平成21年度の決算報告では、総収入が823万5016円。総支出が697万2949円で、225万280円が次期への繰越金となっています。

 質疑応答
 主な質問を拾ってみますと、
Q: 損害保険の賠償例を教えてください。
A: マッサージの施術にさいし、肋骨の亀裂骨折事故と患者の眼鏡の破損があります。
 第2号議案として、平成22年度の事業計画案と予算案が上程されました。事業計画の中で、三療協議会のメーリングリストやホームページを作成して各団体との情報交換を促進する。
 平成22年度の予算案については、総収入が820万円で総支出が820万円となっています。
  質疑応答
 主な質疑を紹介しますと、
Q: 「あはき」の様々な問題を国会議員と懇談会をしていくことは大切だと思いますが?
A: 国会議員への対応は大切であることは間違いありませんが、「あはき」7団体との兼ね合いもありますので、日盲連だけが飛びぬけることはできません。個人的には地元の国会議員(後藤田)を通して厚労省へ伝えていますし、暮れには、やはり地元の民主党議員にもお願いをしました。
Q: カイロ・整体の取締りは?
A: カイロや整体師は法的に規制されるよりも、今のまま自由に業を営めるほうがいいということで立法はしない方向にあると聞いています。

 新会長になられた島根県の小川幹雄氏は、挨拶の中で、「今年は杉山検校生誕400年に当たります。私は杉山検校いらい視覚障害者の職業は、あはきであると思っています。全力を上げて推進していきたいと思いますのでご協力よろしくお願いします」と述べられました。
 以下、新役員は副会長に東京都の渡辺哲宏、京都府の糸数三男。常任理事に茨城県の本多操、東京都の時任基清。そのほかに各ブロックより1名の委員が任命されてこの協議会は終了しました。

    第2日目(5月20日 木曜日)
   「第47回全国盲人代表者会議」
  全体会報告
 ここでは、今日から明日にかけて行われる分科会や第63回全国盲人福祉大会の運営委員や議事日程などが審議されました。議長に日盲連の前川副会長、秋田県の煙山会長を選びました。議案としては、昨日の評議員会とほぼ同じなので省略します。
 また、各団体から提出された議案を紹介し、それらを生活、バリアフリー、職業の三分科会を設定し、付託することも承認されました。
  分科会報告
 1 生活分科会(塘添)
 生活分科会では、障害者自立支援法、障害者総合福祉法(仮称)、障害者権利条約などに関する要望事項について審議し、採択していきます。
 今回の提出議題は33題あり、その内、北信越ブロックからは2題が提出されており、富山県からの単独の要望も1題あり、1題を除く32題が採択されました。
 ここでは、富山県単独の要望についてのみ記載します。
 要望内容:地域で活動する点訳、音訳ボランティアに対して、点訳、音訳ソフトを無料で配布出来るようにしていただきたい。
 提案理由:私たちは、点訳や音訳のボランティアの方々のおかげで読書を楽しむことができ、多くの情報を得ることができます。しかし、そのボランティアの方々がパソコン点訳、デイジー録音をするにあたっては、パソコン等の機器の購入は勿論、点訳や音訳のソフトの購入もボランティア個人にその負担が掛かっています。以前は、点訳ソフトは、IBMから無料で提供されていました。ところが、IBMが他の会社と合併して以後、そのソフトが有料化されるようになりました。そのソフトである「点字編集システム」を購入する方法にはインターネットを利用する場合と、CDで購入する場合の二通りがあります。前者の場合5985円かかり、後者の場合12600円かかります。一方、音訳の場合、デイジー録音をするためのCDのソフトである「Recdia」を購入するのに6300円かかります。いずれも点訳も音訳も共にCDで購入した場合、そのソフトをインストールしてもキーがなければ作動しない仕組みになっています。ところがそのキーは1個しかいただけないので、たとえほかの人がそのソフトをインストールしてもキーがないので使えないのです。従って、個人個人がそれぞれ購入しなければなりません。ボランティアには労力を提供していただいても経済的負担はかけてはならないと思います。そこで、ボランティアの経済的負担の軽減のためせめてソフトだけでも無料にできないか、日盲連で取り組んでいただきたい。
 と提案理由を説明し、採択していただきました。
 2 バリアフリー分科会(中西)
 昼食後12時30分から日盲連の鈴木情報部長と秋田県の武田利美氏を座長に選出し、助言者に日盲連理事で千葉市視障協会長の岡田正平氏を迎え、56名の出席をもって審議が始まりました。
 この分科会には、各団体から26議案が提出されています。それらは、全て採択されています。その中から要点を搾ってご報告したいと思います。
 ① 安全な移動の確保について
 音響信号機の問題で、「カッコーとピヨピヨに規制があるのか」という質問が出て、その答えを鈴木情報部長が「幹線道路はカッコーで、幹線道路に侵入する道路はピヨピヨである」と説明された。
 「音響信号機の音や行き先を知らせるバスなどの外部スピーカーが騒音である」との住民からの苦情に対し、「発信機で動作する信号機を増設してもらえばいい」とか、「共に生きる社会を目指しているのであるから、町内会連合会と話し合って現状を訴えればいい。その際、色覚者のことも考慮してほしい」などの発言がありました。
 ② 地上デジタル放送移行について
 最初に、「各地において説明会が何回ぐらい行われているか」の質問に対し、東京都の40回ぐらいが最も多かった。中には、三重県のように説明会で「持参された三菱テレビを寄贈してほしい」と言ったら「どうぞ」と言われもらい受けた、という例も報告された。ちなみに富山県では、富山市や高岡市を含めて4回ぐらいでしょうか。
 また、文字放送の読み上げについて、「解説放送と緊急放送のファイル形式が違うので読み上げに差があります。全ての文字放送を読み上げる方式を採用してもらえるように要望したい」と座長からの提言がありました。
 ③ その他として
 「紙幣の識別マークを判りやすいものにしてほしい」との提案がありましたが、具体的なものが示されず、これからの検討課題となった。
 ラジオの難聴地域解消問題は、「昨年アンケート調査をしましたが、解答がなかったのでいかんともしがたい。改めて今年実施しますので、ご協力下さい」ということでした。
 その他、自書の問題については、千葉県が県と銀行、視障協の3者で話し合って、障害者手帳の提示により、行員が代筆業務を行ってもらえるようになりましたので、参考にしてください。
 公共交通機関の発達していない地方にあっては、その路線の廃止や変更は、運転のできない視覚障害者にとっても、ガイドヘルパーの利用に当たっても大きな問題となっていますから、これからもそれらの充実の運動を続けて行きたい。
  3 職業分科会
 この分科会には出席していないので、全体会議の分科会報告を要約してご報告します。
 座長に小川三療協議会長と秋田県の小松英典氏、助言者に久米理事、総勢51名の出席を得て始まりました。
 各団体から16議案の提出がありましたが、それらは全て採択されました。「残りの時間を各地の情報交換をしては?」との提案がありました。
 ① 無免許対策では、各県それぞれに対策を講じていますが、なかなか効果が上がっていません。その中でも行政の協力を得て効果を上げているところもありました。
 ② 就労支援センターを立ち上げて、自立支援法に基づく盲人ホーム事業を行っているとの報告もありました。
 ③ 8月9日の「はり・きゅうの日」に行っているビラ撒きについては、賛否両論もありましたが、「我々は国家資格でやっていることをPRするためにも、従来どおりの方法で実施すべきである」ということになりました。
 ④ 19条問題では、視覚障害者の唯一の職業である「あはき」は絶対死守すべきものである。しかし、社会情勢の変化に伴って弾力的に運用すべきではないかとの意見もあり、時間をかけて検討すべき課題であることを共有した。
 分科会終了後、中西会長が全体会議に出席している間に私(塘添)は、「ハイブリッドカー」と「電子白杖」の体験会に参加してきました。
 最初にハイブリッドカーとガソリン車の走行音の体験です。低速(時速約15キロ)で目の前をそれぞれ4回ずつ通ってくれました。ガソリン車の場合、近づいてきて目の前を通り、遠ざかって行くのが分かりましたが、ハイブリッドカーの場合、横にいる吉野さんが「来たよ」「今目の前を通って行くよ」と言われてもいつの間に通り過ぎたのか分かりませんでした。せめて路面とタイヤの摩擦音は少しは聞こえるかと思って耳を済ませていましたが、それすらも聞こえませんでした。これでは、視覚障害者は気をつけようがないことを実感しました。
 次に電子白杖の体験です。
 電子白杖は、秋田県の視覚障害者の声を聞きながら、秋田県立大学(岡安光博准教授)と秋田精工が産学連携して開発されたものです。
 長さは1・3メートルで、握りの材質がプラスチック、棒の部分がアルミニウムです。握りの部分には、上下2つの超音波センサーがつけられ、2メートル前方の障害物を感知するだけでなく、上方45度、即ちトラックの荷台や車のサイドミラー、看板や木の枝など障害物を感知します。このセンサーは、リチウム電池(3V)1個で数週間使用できるそうです。
 先ず、リストバンドをつけ、センサーが正面を向くようにして白杖を持ちます。そのリストバンドからのコードが白杖に取り付けられたセンサーに接続されています。このリストバンドが上方の障害物を感知します。
 次に白杖を持った状態で人差し指を伸ばした所に直径1センチぐらいの丸いボタンがあり、それに人差し指を当てます。これが前方を感知するボタンです。前方に障害物があると人差し指に振動が伝わり、上方に障害物があるとリストバンドが振動します。振動は、ほどよい振動で、いやな感じはありませんでした。
 重さは、普通の白杖が200グラム程度に対し、電子白杖は303グラムです。約100グラム重いのですが、それを持って歩いた感じではさほど重いとは感じませんでした。
 体験した感想は、前方の障害物だけでなく、中空の障害物も感知してくれるので、ぶつかる危険性が減り、安全に歩けるようになるだろうなと実感しました。但し、溝などのへこんだ所は感知しませんので留意しておかなければなりません。
 最後に価格についてです。11月に商品化される予定ですが、1本3万円を少し超えるとのことです。既に外国では商品化されている国があるそうですが、機能性が悪いうえに重く、価格も8万円から22万円するそうです。それに比べると安いのですが、まだまだ高価なような感がいなめません。
 これが補装具の給付品目に加わり、基準額もその金額にひきあげられれば多くの人が購入しやすくなるのではないかと思いましたので、その旨を伝え、国に働きかけてほしいとお願いしてきました。併せて、私たちも日盲連を通してしっかりと要望していきたいと思いました。

    第3日目(5月21日 金曜日)
   《大会スローガン》
 「障害者総合福祉法の制定で、安心して暮らせる生活環境を。」「障害者の社会参加は、障害者差別禁止法の制定から。」「許すな無資格類似行為者の横行、守れ鍼・灸マッサージ師の国家資格。」「組織の総力を結集し、真の障害者福祉を確立しよう。」をスローガンに、「第63回全国盲人福祉大会」が秋田市の秋田県民会館ホールにおいて、全国から視覚障害者と家族など1600人が集まって盛大に開催されました。
 午前9時半からアトラクションとして、地元の三味線クラブによる民謡の演奏がありました。続いて、第1部の式典が始まりました。
 国歌(君が代)、日盲連の歌の斉唱の後、秋田県視障協の煙山会長、日盲連の笹川会長の挨拶がありました。日盲連顕彰では、北信越から長野県の小池監事の奥様が「光の泉賞」を受賞されました。
 続いて多くの来賓の祝辞をいただきましたが、国会の会期中ということもあり、代理者が多く、その方々によるメッセージの読み上げで終始したように思いました。
 第2部の大会議事では、竹下副会長の歯切れの良い「運動方針案」などが力強く語られていました。来年は島根県です。今年同様旅行団を結成して、山陰方面の旅も計画されると思いますので、共に参加し日盲連大会の雰囲気を味わうとともに、土地の風に触れる旅に参加してみてください。

     --- 付録 ---
      日盲連の歌
① 平和の朝の 喜びを 心の友と 頒かつとき
  歌声空に こだまして ああ 日盲連 日盲連
  自由と愛と 福祉あり
② ゆるがぬ 日本列島に 足並みそろえ 愛盲の
  声かけあわす 頼もしさ ああ 日盲連 日盲連
  光の泉 ここにあり
③ ひとりで拳 振るよりも 笑顔で守れ 団結を
  世界の友と 手をとろう ああ 日盲連 日盲連
  われらに つねに未来あり


  ◆北信越グランドソフトボール     富山市 高橋克人
 第37回北信越グランドソフトボール大会が、金沢市内川スポーツ広場少年野球場にて、富山、石川、新潟、長野の参加で開催された。富山チームは、3年振り出場という事もあり社会人と学生の混成チームで大会に臨んだ。
 初戦の相手は、新潟県、初回に2点を先制し幸先良いすべり出しだったが、逆転を許してしまい1点差まで追い上げたが追加点を取られ7対4のスコアで惜しくも負けてしまった。優勝はなくなったが、3位決定戦に臨んだ。石川県との対戦は初回に5点を先制し有利な試合運びとなった。選手全員が攻守に落ち着きが見え、追い上げられはしなかったものの結局7対4のスコアで勝利する事ができた。
 来年の富山大会でも良い結果が残せるようチーム一丸となって頑張りたいと思います。

《事業報告》◆三療部会だより
               三療部会長 堀 惠一
◎平成21年度 第3回三療部会
 平成22年3月14日 午前10時から12時にセンター施術室、和室にて開催されました。会員7名の参加があり、一名のボランティアさんに治療奉仕し、参加者同士で治療技術交換を行いました。
◎平成22年度 総会
 平成22年6月6日(日)午後1時~1時30分にセンター研修室にて、会員13名の出席を得て総会が開かれました。堀が議長を務め議事に移り、平成21年度事業報告、決算報告を審議し、承認されました。
主な意見:
・部会は今年も年3回でいい。
・会員を増やすように声かけをしよう。
・日盲連の三療に3万円も払っているが、中央では何をしているか? 何か研修でもやっていれば、それに派遣して、その人に帰ってから講師をしてもらえばいいのに。
・日盲連から何か会報でもでているか?
・日マ会に入っているが、会費3000円払っているだけ。
・山内さんより盲人ホームについて説明あり。
・これから盲人ホームと連携して、勉強していければいい。
◎平成22年度第1回三療部会
 6月6日午前10時~午後3時 センター施術室にて10名の参加で行いました。午前は一名の家族の方に治療奉仕し、会員同士の治療技術交換を行いました。新しく入会した人も先輩に施術してアドバイスを受けていました。
 午後は1時35分から施術室にて13名が参加し、講師にお招きした吉田政義さんの講義を受けました。盲学校を卒業後、姫路で二年間修行し、その後八尾にて開業される。
 いつも頭においているポイントとして、
・グリコのおまけみたいなものを一つ二つポイントを決めてやる。
・そこが効いたという所をポイントに、それで50パーセントは軽くして返す。
 例えば肩、首筋を揉んだあとに、プラスして頭痛にコメカミあたり。首は頸椎の傍らを刺激、圧迫する。また背中、けんびき、肩甲骨の内縁をそこがいいという所、気持ちいい所を刺激する。
 講義の後はベッド2台にモデルが上がり、実際に手で確認しながら教えてもらう。
 最後に腰痛のある会員がモデルになり、腰は、ほとんどお尻が問題。と話しながら大きな硬結を中指で(狭いので母指ではさがしにくい)グウーグーと押して刺激されました。そして、その他の部位は次回にと、3時すぎに終わりました。

  ◆平成21年度末及び22年度当初の理事会・評議員会・定期会員総会
                 総務部長 布尾英二
1 平成22年度第3回理事会及び第2回評議員会
 平成22年3月28日(日)午前10時から富山県視覚障害者福祉センターにおいて、平成21年度第3回理事会が開催された。中西美雄会長は挨拶の中で「来年度から盲人ホームを本格的に実施したい」と述べた。その後、平成21年度本部会計・施設会計補正予算(案)及び平成22年度事業計画及び本部会計・特別会計・施設会計予算(案)について審議が行われ、原案通り承認された。
 また盲人ホームの本格的実施の財源として山崎基金を充て、新たに顧問に五十嵐務氏(県議会議員・富山市)を推薦することが承認された。
 続いて、午後1時から同所で第2回評議員会が開かれ、中西会長の挨拶後審議が行われた。先ず、平成21年度補正予算(案)続いて平成22年度事業計画(案)・予算(案)が審議され原案通り承認された。また、盲人ホームの財源と五十嵐務氏の顧問への就任についても承認された。
2 平成22年度第1回理事会及び第1回評議員会
 平成22年5月30日(日)10時から開かれた第1回理事会では、平成21年度事業報告及び決算報告について審議し、原案通り承認された。また、平城京遷都1300年祭見学ツアーについても承認された。
 次いで、午後1時から第1回評議員会が開かれ、平成21年度事業報告及び決算報告を審議し原案通り承認された。
3 平成22年度支部長会及び定期会員総会
 平成22年6月13日(日)の午前10時から支部長会が開かれ、平城京遷都1300年祭見学ツアーについてと、各支部の活動状況を報告し合い、意見交換を行った。そこでは更生相談会の取り組み・ボランティア団体との連携・会員募集などが話された。
 午後1時からは平成22年度定期会員総会が開催された。はじめに、中西会長から「今年は特に盲人ホームの充実に力を入れたい。また、本協会のホームページのアクセス数が増加しており、たいへん喜んでいる。」との挨拶があった。続いて、来賓の県厚生部長(代理)、長勢甚遠衆議院議員、宮腰光寛衆議院議員、野上浩太郎顧問(代理)、五十嵐務顧問、岡實県身体障害者団体協議会会長から祝辞をいただいた。
 次いで、出席者72名、委任状92名を確認し、総会議事に移り平成21年度事業報告及び決算報告、平成22年度事業計画及び予算(案)について審議が行われ原案通り可決成立した。また、その他の意見交換では銀行や役所での代筆署名の問題や日常生活用具の周知の問題、移動支援の格差の問題などが話し合われた。
 総会終了後、親睦会が開かれ県内各地から集まった会員は互いに語り合いながら親睦を深めた。

  ◆平成22年度理事会県外視察研修(福井)参加報告
                   総務部長 布尾英二
1 はじめに
 昨年度より計画していた初めての県外視察研修は、福井県視障協の協力を得て平成22年4月21日(水)福井県視覚障害者情報文化会館への視察研修として実現した。 参加者11名(理事8、監事1、職員2)でJRを利用して出かけた。
2 福井県視覚障害者情報文化会館の概要
 平成15年に建設された福井県視覚障害者情報文化会館は、福井市街の福井市光陽にあり、鉄筋コンクリート三階建ての立派な建物である。職員は8名で会員募集案内パンフ(A4版6頁)によると以下の多くの事業を実施している。
① 情報提供センター(点字図書館)経営
② 点字出版施設経営
③ 会員の更生相談事業
④ 点訳・朗読奉仕員養成事業
⑤ 身体障害者委託支援等事業経営(移動支援を中心としたホットライン・ケアサポートセンターたんぽぽ)
⑥ 盲人ホーム経営
⑦ 視覚障害者家庭生活訓練事業(調理実習・生花など)
⑧ 視覚障害者社会生活教室開催事業(スキー教室など)
⑨ 視覚障害者の日常生活用具の斡旋
⑩ ガイドヘルパー養成研修会の実施
⑪ 視覚障害者への情報提供円滑化支援事業JBニュース(新聞トップニュースを音訳版・墨字版で発送、電話・携帯電話による毎日音声で情報提供)
3 福井県視障協との交流会
 情報提供センターに10時に到着。私たち一行は、エレベーターで2階の研修室に案内され、お待ちいただいた福井県視障協理事15名と交流会を行った。
 はじめに小山福井県視覚障害者福祉協会会長及び中西富山県視障協会長の挨拶があり、盲人ホーム担当の澤田義男先生から「盲人ホーム光陽」についての説明があった。
(1) 盲人ホーム光陽
 盲人ホーム光陽は、平成19年度から開業し3年間経過した。患者数は年間700名~800名で、疾病としては、肩こり・腰痛が60%と多い。月別患者数は50~80名で、50代35%、40代20%、30代と60代が15%など患者層の巾が広い。
 また、利用者は20名で1週間のローテーションを組んでいる。盲人ホーム光陽を巣立った方は、3年間で8名で、病院関係3名、デイケア・ホーム3名、自宅開業1名、結婚1名と成果を上げておられるとのことである。
 エレベーターで一階に降り、盲人ホーム光陽の施設見学をした。受付は、1階ロビーの一隅に設けてあり、ロビーのソファーが待合室になっていた。施術室に入ると下駄箱とベッドは5台あり、スタッフルームとパーテーションで仕切られていた。入口近くには問診机があり、施術台(ベッド)には、清潔な枕・タオルが置かれ、施術台は上げ下げ可能なものであった。スタッフルームにはテーブルが置かれ、カルテ収納棚や拡大読書器・椅子4客が置かれミーティングもできるようになっていた。
(2) 交流懇親会(昼食)
 昼食を兼ねての交流懇親会は、場所を変えて近くの飲食店(豆狸《まめだ》)へ出かけ、自己紹介や両県の活動状況を話し合ったりして交流を深めた。
(3) 点字図書館の見学
 点字図書館では、点字・録音図書を製作し、貸出などを行っている。製作は、点訳・音訳ボランティア、校正ボランティア、デジタル編集ボランティアに携わっていただいており、図書目録のデーターはインターネット上に公開しているとのことである。
 貸出サービスでは、当館所蔵の点字・録音図書は、福井県内に無料で貸出しており、また他県の図書館所蔵の点字・録音図書の当センター経由で貸出サービスも行っている。加えて個人希望点訳・音訳サービスも行っており、これについては県内の方のみですが対応が困難な場合もあるとも話された。
 施設見学の中で、うらやましく思ったのは防音録音室が3室あり、ボランティアの方が雑音を気にしないで録音できるようになっていたことである。
4 終わりに
 今回の理事会県外視察研修は、福井県の実状を見学させ ていただき多くの学びを得ました。特に盲人ホームの運営にかかわる事や、点字図書館の取り組みなどです。本協会として、今後に十分に生かせるのではないかと感じております。福井県の視障協の方々に感謝申し上げます。

  ◆ホームページの開設        施設部 安田庄内
 今年(2010年)の4月1日、富山県視覚障害者協会のホームページが開設されました。中西会長から「富山県視覚障害者協会のホームページを作成するという事を数年前に決定しているのだが、諸事情により未だ実現していない。何とかできないものか」と依頼を受けたのは昨年の秋だったと思います。
 幸い、私は2002年1月から自作のホームページを開設して、ページを更新したり追加したりしていたので、何とかできると思い、「私でよければやってみます」と承諾しました。
 今や、ホームページはインターネットメディアの一つとして、新聞、ラジオ、テレビなどにも劣らないほどの大きな力を持つようになっています。
 その構成や内容は、それを作成する個人や団体がどんな目的を持って作成するかによって大きく変わります。
 宣伝広告販売やコストダウン、会員の募集や連絡、啓蒙や普及、自己主張、その他、いろいろな目的が考えられますが、中には詐欺の目的を隠して巧妙に勧誘する、いかがわしいページもあります。皆さん、このようなページには気をつけましょう。
 当協会のホームページの目的は、視覚障害者への理解、視覚障害者の社会参加促進が大きなものでしょう。これは冒頭の「ホームページの開設にあたって」と題して、会長も述べられています。それに沿ったものになるよう、私は色々なページを閲覧、参考にしながら構成や内容の案を練り、執行部会の承諾を得て作成に取りかかりました。
 作成にあたって留意した点は次の通りです。
①フレーム構造を使わず、理解しやすいページを心がけた。(私がフレーム構造を理解していないのが本音です。)
②リンク先が迷子にならないよう、サーバーにフォルダーを設けない。(青年部のページだけは例外です。)
③音声で聞きやすくなるよう、心がけた。(PCTalkerでなめらか読みを試しています。)
④弱視の方が読みやすいよう、拡大文字のページを設けた。(レイアウトが崩れる箇所はご容赦下さい。)
⑤写真には説明文を付けた。
 ホームページの作成は、私一人ではできません。皆様の協力が必要なのです。事務局から写真や『ゆきしろ』などの資料をいただいたり、各教室やサークル、クラブの先生や会員、その他多くの方々の協力を得て、コメントや写真、録音テープ、動画などを提出していただきました。協力いただいた皆様、有難うございました。
 お陰様で、かなりボリュームのあるページになりました。中でも『ゆきしろ』のページ量が断トツに大きく、1号分だけで、その他のページを合計した量より大きいほどです。
 ホームページは必要に応じて更新をして行かなければなりませんが、会員の皆様の協力をいただいて進めたいと思っています。そのため、作成用ソフトは特に用いていません。費用の面もありますが、協力をいただける会員のソフトを統一する事が難しいのです。
 文章の削除や追加、コピーや貼り付けなどの編集ができる方なら、誰でも雛形を参考にして更新などができます。また、新しいページの作成もできるのです。私のホームページも雛形を参考にして作成しました。今後、皆様の協力がいただけますよう、何か方策を考えて行きたいと思います。皆様、その節は協力を宜しくお願い致します。

  ◆遮光眼鏡の給付基準の改正について  副会長 塘添誠次
 秋田県で開催されました全国盲人福祉大会のおりに得られた情報です。まぶしさを取ってくれる遮光眼鏡の給付基準が平成22年4月1日から改正されました。
 普通まぶしいとサングラスをかけますが、サングラスの場合、暗くなります。しかし、遮光眼鏡は、明るさは変わりません。天気が良いときにまぶしく感じられている方には有用なものです。
 遮光眼鏡は、補装具の対象品目で、今まで網膜色素変性症など4疾患に限定されていましたが、その疾患名がなくなり、対象者が以下の要件を満たす者となりました。
(1) 視覚障害により身体障害者手帳を取得していること
(2) 羞明を来していること
(3) 羞明の軽減に、遮光眼鏡の装用より優先される治療法がないこと
(4) 補装具費支給事務取扱指針に定める眼科医による選定、処方であること
(羞明とは、「光によって強く刺激されるので、光を受けることを嫌う状態」「光をまぶしく感じ、流涙や眼痛を起こし目を開いていられなくなる状態」です)
 基準額は、3万円(前かけ式は21500円)で、その1割負担となります。但し、市町村民税非課税の方は負担はありません。尚、基準額を超えた金額は、全額自己負担となります。
 御承知のことと思いますが、予め申請が必要です。以下にその手順を記します。
 ① 居住地の福祉課へ行き、申請に必要な書類を受け取る。本人でなく、家族でも構いません。書類の中には、医師に書いていただくための意見書がありますが、その意見書は全ての眼科医が書けるものではありません。指定医でなければいけませんので、受診しようと思っている病院や眼科医が指定医であるか否かを予め福祉課に聞いてください。
 ② 医師に意見書を書いていただく。その際、文書料を支払わなければなりませんが、病院によって料金が異なります。
 ③ 申請書類を持って福祉課へ行く。その際、どこの眼鏡店にするかを聞かれます。これもどこの眼鏡店でもよいというのではなく、福祉課に登録されている眼鏡店でなければなりませんので、その眼鏡店を教えてもらって業者を決めます。
 ④ 判定の結果適当であれば、福祉課から決定通知が届く。
 ⑤ 遮光眼鏡を受け取り、業者に自己負担金を支払う。
以上です。

  ◆見えない・見えにくい人のための生活便利グッズ展示&相談会
          富山市 Bitsとやま副代表 荒井英俊
 平成22年3月7日(日)、南砺市のJA福光中央会館2階ふれあいホールにて、「見えない・見えにくい人のための生活便利グッズ展示&相談会」が開催されました。
 この相談会は平成18年より継続して富山市、高岡市において、「視覚障害者にむけた便利グッズ展示&相談会」として開催されているもので、今回は、南砺市でも開催してほしいとの要望に応えたものです。
 広い会場内には、相談コーナー、展示コーナー、体験コーナーがあり、来場した人は、それぞれ係員の説明を受けながら各コーナーを回っていました。相談コーナーでは、各種申請等の相談、拡大読書器使用についての個別相談を設けました。
 自身も視覚障害のある京都在住の講師の森田茂樹氏が、視覚障害者の日常生活の相談に応じたり、本人の見え方、ニーズに応じた拡大読書器の選び方や使い方を伝授していました。
 展示コーナーでは、拡大読書器、ライトルーペ、ワイドライトルーペ、遮光眼鏡、弱視眼鏡、白黒反転まな板、便箋ガイド、コインホルダー等20点を展示しました。来場者の中には、興味のある便利グッズを手に取って、係員から用途の説明を熱心に聞き入る方もおられました。
 体験コーナーでは、音声パソコン、スカイプ、デージー図書の試聴等が体験できました。インターネットにてのホームページの検索閲覧やメールの作成、点字入力の方法から音声パソコンの効果的な使い方等について個別に相談を受けたり、デージー図書の視聴もできました。
 開催にあたっては、富山県内の全眼科、市町村福祉課、視覚障害者協会と協力し、関係機関の該当者の紹介により、40名以上の視覚障害者が来場されました。
 来場者の感想を聴くと、「県内において、視覚障害者のための便利グッズ、日常生活用具、補装具等の常設展示をしているところがないので、実際に手にとって見ることができてよかった。」「いろいろな情報が収集できた。」との声が多く聞かれました。
 今後も、各自治体や関係機関と連携し、各地域で相談会を開催する予定です。(7月 魚津市、11月 富山市、3月 氷見市等々)

《みんなの広場》
  ◆第63回全国盲人福祉大会秋田大会ツアーに参加して
                   富山市 重倉勇康
 平成22年5月20日、7時18分富山発の「北越1号」に乗るとすでに高岡、小杉から表記大会参加者が乗っており、挨拶を交わしながら座席に着く。魚津、黒部からも参加し、総勢41名のツアー客である。
 新潟で10時59分発の「稲穂3号」に乗り継ぎ、車内でだるま弁当とビールの支給を受け昼食を取る。久しぶりの6時間に及ぶ列車の旅もアルコールの力か、長くは感じなかった。
 13時7分に酒田に着き、チャーターの観光バスに乗車。富山を出るときには小雨模様だったが東北に入ると厚い雲のようではあるが雨はやんでいた。ドライバーは相葉《あいば》、ガイドは孫のいる鈴木婦人で、この二人に三日間の交通安全と観光の案内役を託す事になる。
 トイレ休憩を挟み目的地まで2時間半の車内は、ガイドの東北弁まるだしのトークと窓外の説明で笑いを誘い、また、お腹がふくれれば眼の皮がたるむようにその説明も何処吹く風で白河夜船をきめこみ、快調に走るバスの車内の空気は和やかであった。
 15時45分から16時半、秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)で「竿燈」を見学。「ねぶり流し」とは昔何もすることなく、冬などには寝てばかりいると悪霊が住み着き病死すると伝えられていた。その悪霊をはらうために神社から御幣を受け「竿燈」に付け祭りが終わった翌日にその御幣を旭川に流す事から「ねぶり流し」と呼ぶようになった。
 これが進化して五穀豊穣、家内安全、技能上達の神事として催される8月3日から6日までの夏祭りである。これに力自慢も加わって、継ぎ竹を組んで提灯をつるし、重さ・長さ・提灯の数で大若、中若、小若、幼若、段階に応じて大人から子供まで参加し「竿燈全体を稲穂に、提灯を米俵に見立て、指し手が流しから平手、額、肩、腰などに乗せバランスを取りながら力自慢を競うのである。
 「竿燈」に触れて、大若は46個の提灯と長さ12メートル、重さ50キロもある物をバランス良く各所に乗せて支えるような芸当はよほどの訓練と技を身につけねばならないのではと思う。
 バランスを崩し倒れようものなら蝋燭の火が提灯に燃え移り火災の発生も起こりかねないと思えるがそこは工夫が凝らしてあり、提灯の底に火消し窓があり、傾けば空気が入って火が消えるようになっているのである。
 17時近くにホテル「グランティア秋田」にチェックイン。先発の正副会長と同行者の3人に迎えられる。早速温泉に浸って疲れを癒し懇親の席に着く。乾杯の音頭で酒宴が始まり、地元の珍味に舌鼓を打ちながら飲み物を酌み交わし、カラオケなど聴きながら楽しいひとときを過ごした。
 5月21日は爽やかな好天に恵まれ、宿舎を8時半に立ち秋田県民会館に向かう。会場に入る前に、会館横の秋田県が生んだ、東海林太郎の像が我らを出迎えるかのような印象を受け、その像に触れて名歌手としての、往年の東海林太郎をしのぶ。
 会場内は全国各地から集まった視覚障害者会員とその家族、ボランティア、その他の関係者1600名が一堂に会し大会の幕が開かれた。
 式典は歓迎の挨拶に始まり、日盲連顕彰表彰、来賓の祝辞などに続き第2部は
・障害者総合福祉法の制定で 安心して暮らせる生活環境を
・障害者の社会参加は 障害者差別禁止法の制定から
・許すな無資格類似行為者の横行 守れ鍼灸マッサージ師の国家資格
・ 組織の総力を結集し 真の障害者福祉を確立しよう
 のスローガンのもと、21年度決議処理報告、22年度運動方針案が日盲連副会長の竹下義樹氏によって力強く述べられた。本県視障協ツアー団は日程の都合により途中で退席、食事処で昼食を取り目的地へと向かう。
 15時半から16時、男鹿半島最北端の入道崎灯台を見学。入道岬突端に立つ大型灯台で塔の高さ28メートルの螺旋階段100段を上りきって潮風に吹かれて、航海の安全を担う灯台の役立ちを思う。
 次に真山神社を参拝し、なまはげ館、男鹿真山伝承館でなまはげの実演を見学。男鹿半島の村々の小正月行事で国の重要無形文化財の指定を受ける。雪深い真山から鬼面をかぶり腰蓑を巻き、藁沓をはいて降りて来、3人一組になり一人は先導者として入って良い家へ案内。家の入り口で野太い声で「ウォーウォー」と奇声を発する。
 主人は丁寧に迎え入れて酒肴・餅などでもてなす。その間になまはげと主人の問答で素行の悪い子、嫁・婿の生活態度などをただし、探し回る。子供たちは震え上がって隠れている。主人は許しを請い、なまはげは悔い改めさす事を命じて立ち去る。これは12月31日の夜の行事である。
 22日の最終日は横手市のふれあいセンターかまくら館で実物の「かまくら」に入り、氷点下何十度という極寒を味わい、雪壁に触れて子供の頃の昔を懐かしむ。軒下の屋根雪の山をスコップで掘り、その中に入って遊んだ事を思い出す。
 稲庭のうどんで昼食を取り、酒田でバスから15時32分発の「稲穂12号」に乗り継ぎ帰路につく。
 三日間を通じてツアー企画担当者の配慮もあって事故もなく、気持ち良く観光できた事に感謝したい。
 来年は島根県で64回大会が開催されるようである。多くの参加が期待されている。

  ◆タンポポ川柳会         氷見市 湊 繁治
 この川柳は氷見身障者の月例会から抜粋したもので特に、川堰善正、禅野恵子、堂田ちえ実、古市洋子、湊シゲジの川柳だけを列記したものです。
☆「レター」
今書いた レター電波で やってくる      ちえ実
火の鳥に なった私の ラブレター       シゲジ
胸キューンの 想いで詰まる レター箱      洋子
絵手紙に 心ほのぼの 雪の朝         ちえ実
母からの 手紙私の 背なを押す        シゲジ
孫からの 絵文字で届く 初レター        洋子
ラブコール 手紙一杯 書き足りず        恵子
☆「美しい」
耳にする 美談に明日の 夢つなぐ        洋子
酔ってきた 証拠女は みな美人        シゲジ
美人には 引き立て役の 誰かさん        恵子
老いてこそ ハート美人が 宝もの        洋子
美しい 十代とどめる 写真帳         ちえ実
おはようと ほほ笑む母の 美しさ        善正
美しい 心がポトリ 募金箱          シゲジ
女です 美しいとか 言われたい         恵子
老いきても 心美人を 磨く日々        ちえ実
☆「キー」
初対面 心のキーが はずせない         恵子
紅一点が キーを握っている 会議       シゲジ
キー変えて ゆったり歩く 新天地       ちえ実
フロントの キーが証言台に立つ        シゲジ
キーホルダー ペアで持ってる 熱い仲      恵子
お土産の キーホルダーに 見る貴方       洋子
鍵掛けて 交換日記 胸の中           洋子
キー穴を 閉じて遠くへ 去った人       ちえ実
☆「胸」
胸の雪 溶かしてくれる 人と逢う       シゲジ
胸に染む 新緑の香に 一呼吸          洋子
ハヤブサの 宇宙探査に 胸躍る        ちえ実
損したと 夫婦互いに 胸に秘め         善正
軽すぎる 財布が胸を 叩かせぬ        シゲジ
あの日から 胸に点滅する ホタル        善正
新入生 皆の胸に 希望沸く          ちえ実
胸騒ぎ やっぱりここで こけました       恵子
恋心 捨ててせつない 胸の内          洋子


《事務局から》 ◆訃報
  森 良明 氏(上市町)  2月
  大菅芳子 氏(高岡市)  2月
  桐 豊男 氏(富山市)  3月
  村本武二 氏(高岡市)  3月
  橋本徹二 氏(射水市)  4月
  藤岡道則 氏(富山市)  5月
 ご冥福をお祈りいたします。

  ◆時事暦(1月~6月)
○2月20日・21日  長野県の担当で、平成21年度日盲連北信越ブロック 代表者会議、青年部協議会、女性部協議会・研修会が開催され、当協会から13名が参加した。
○3月28日 午前中第3回理事会、午後より第2回評議員会を開催。
○3月31日 日盲連評議員会(東京都) 会長出席
○4月1日 日盲連指導者研修会(東京都) 会長出席
○4月21日 福井県において理事会県外視察を開催11名参加
○4月25日 第10回富山県障害者スポーツ大会(水泳競技)が開催される。
○5月15日・16日 石川県において、第37回北信越グランドソフトボール大会が開催され、富山県から20名が参加。
○5月16日 第10回富山県障害者スポーツ大会(陸上競技)
○5月19日~21日 秋田県において、第63回全国盲人福祉大会が開催され、富山県から総勢41名が参加。
○ 5月30日 午前中、平成22年度第1回理事会を開催。午後、第1回評議員会を開催。
○ 6月13日 午前、支部長会を開催。午後、平成22年度定期会員総会を開催。出席者72名、委任状94枚。
○6月16日 富山県総合福祉会館において、平成22年度点訳(10名)・音訳(13名)奉仕員養成講習会開講式を開催。

◆平成22年度後期の主な行事予定
○7月17日~19日 第56回全国盲青年研修大会(福岡県)
○7月18日 センタークリーン作戦
○8月22日 球技大会
○9月1日~3日 第56回全国盲女性研修大会(長崎県)
○9月11日・12日 激励大会、山岳歩行訓練、研修会(富山市)
○ 10月3日 第34回視覚障害者文化祭・福祉機器展
○ 10月9日~11日 第10回全国障害者スポーツ大会(千葉県)
○ 10月24日 第59回点字競技会・第11回パソコン競技会
○11月7日 第10回富山県障害者スポーツ大会(卓球競技)
○11月13日・14日 第19回北信越サウンドテーブルテニス大会(新潟県)
○ 11月21日 三療研修会
○12月5日 更生相談会

《編集後記》
                文化部長 上坂敏彦
 梅雨明けと同時に猛暑日が続き、各地で熱中症による死者が大勢出た暑い夏でした。何事にも、過信・油断は禁物、各自注意しましょう。
 さて、今号はすべての原稿を、読み合わせしてみました。 延べ5時間余りかかりました。期日や見やすさ・読みやすい文章作りを心がけていますので、若干編集することは了承して下さい。
 62号も、協会行事報告が目立ちます。ぜひ、旅行や読んだ本など、感動したことがありましたら原稿をお寄せ下さい。『ゆきしろ』は、皆さんの手で作られております。


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