視覚障害者が楽しむ囲碁
【とやまライト囲碁教室】

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【とやまライト囲碁教室】

 昨年(平成25年)6月から数人の有志が集って、ライトセンターにおいて月1~2回のペースで囲碁勉強会を続けてきました。そして今年の4月、「とやまライト囲碁教室」が正式に発足しました。

 センターには19路盤、13路盤、9路盤の3種類の碁盤が揃えてあります。いずれも碁盤と碁石がズレないように、また、手で触って白石と黒石の区別ができるように工夫されているので、全盲の方でも対局を楽しむ事ができます。

 囲碁は老若男女を問わず、誰でも楽しむ事ができます。挨拶で始まり、挨拶で終わる礼儀正しい頭のスポーツです。

 「とやまライト囲碁教室」の会員は現在10数名です。うれしいことに、女性の方も入会されました。初心の方、大歓迎です。一緒に頭のスポーツを楽しみましょう。多くの方の参加をお待ちしています。

記.安田

   ◆今年も3人全員入賞!! 第19回全国視覚障害者囲碁大会に参加

   ◆11月15日 視覚障害者全国囲碁大会に富山から初参加


   ■囲碁とはどんなゲーム?視覚障害者もできますか?


   ■碁盤、碁石、棋譜について

   ■囲碁のルールについて

   ■集団の石の死活について


   ■初心者向け問題集のページへ


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◆今年も3人全員入賞!! 第19回全国視覚障害者囲碁大会に参加

 平成28年11月13日(日)、東大阪市の大阪商業大学・ラビックホールにおいて、「日本視覚障害囲碁普及会」主催の第19回全国視覚障害者囲碁大会が開かれ、富山から昨年と同じメンバー、松本さん、笹木さん、安田の3名が大会に参加しました。

 前日12日(土)の夕方、富山から新幹線「つるぎ」に乗車、金沢でサンダーバードに乗り換えて大阪へ、更に電車を乗り継いで河内小阪駅近くにある、昨年と同じ宿泊先に10時半ころ到着しました。

 13日の日曜日、9時過ぎに大会会場の大阪商業大学へ徒歩で移動。受付を済ませて自分の対局席で待ちましたが、昨年一度経験しているので、少し気が楽でした。

 私は三段で出場、対戦相手は4人とも視覚障害のある方でした。結果は昨年と同じ、3勝1敗でしたが、敢闘賞でした。

 笹木さんは3級で出場、4戦全勝で見事に優勝、松本さんが4級で出場、3勝1敗で準優勝でした。

 昨年と同じく、今年も富山の3名全員が入賞しました。本当にうれしいです。来年も入賞を目指して頑張りたいですね。

記.安田庄内

◆視覚障害者全国囲碁大会に初参加

 平成27年11月15日(日)、視覚障害者全国囲碁大会に、「とやまライト囲碁教室」から松本保男さん、笹木希一さん(奥様も同行)、安田の3人が初めて参加しました。これは毎年11月に開かれている大会で、視覚の他、聴覚や肢体に障害のある方や晴眼の方も参加できる9路盤の全国大会です。

 前日の14日土曜、午前8時ころに富山駅に集合し、新幹線「つるぎ」に乗車。金沢でサンダーバードに乗り換えて大阪に11時半ころ到着。この9月、大阪から富山まで囲碁指導に来ていただいた加納さんと合流、軽く昼食を取ってから地下鉄などを利用して上本町にある大阪市立社会福祉センターへ移動。

 ここで開かれていた視覚障害者囲碁勉強会に参加させていただき、それぞれの棋力に応じた対局をセットしていただいたのが参考になりました。4時半ころからの懇親会を楽しんだ後、電車で河内小阪の大阪商業大学の近くに宿泊。ぐっすり眠りました。

 15日の日曜日、9時過ぎに大会会場の大阪商業大学へ徒歩で移動。受付を済ませて自分の対局席で待ちました。大会は約120名が参加、8クラスに別れ、それぞれのクラスで熱戦が始まりました。

 私が対局した中には晴眼の大学生、小学2年生の女の子もいました。対戦した4局は全て手に汗握る気の抜けない対局でした。

 結果は松本さんが7級で優勝(4勝0敗)、笹木さんが4級で3位(3勝1敗)、安田が二段で次勝(3勝1敗)ということで、富山の3人全員が入賞、初めての参加にしては良く頑張ったと思います。

 加納さんをはじめ、大阪の皆様、有難うございました。これからも対局を楽しみながら、更に上のクラスを目指して頑張りたいと思います。

皆さんも頭のスポーツを楽しんでみませんか。囲碁教室への参加をお待ちしています。

記.安田庄内

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◆【囲碁とはどんなゲーム?視覚障害者もできますか?】

☆老若男女を問わず、誰でもできる頭のスポーツです。挨拶で始まり、挨拶で終わります。

☆碁盤の上に黒石と白石を交互に打って(置いて)地を取り合います。取り囲んだ地の広さ(目の数)で勝敗を競います。

☆初心者には「置き碁」というハンディをつけて上級者とも対局できます。

☆視覚障害者用の碁盤と碁石には、打った石がずれないような工夫がされてあり、また指で触って白石と黒石の区別ができるようになっているので、視覚障害者の方も対局を楽しむ事ができます。

◆【碁盤、碁石、棋譜について】

■■一般に使われている碁盤は19路盤で、盤面に縦19本、横19本の黒線が格子状に描かれており、その交点に碁石を打ち(置き)ます。交点は361ヵ所あります。

 他に、勝負が速い9路盤、13路盤もあります。こちらが視覚障害者に向いているかも知れません。

■テレビ対局などで「棋譜」が読み上げられますが、これは打たれた石(交点)の位置を算用数字と漢数字で表しています。

 黒番の人から見て左上隅が1の一、右上隅が19の一、左下隅が1の十九、右下隅が19の十九になります。

☆交点のうち、4の四、10の四、16の四。4の十、10の十、16の十。4の十六、10の十六、16の十六。以上の9点を「星」と呼びます。

 この中で、盤面の中心点である10の十を特に「天元」と呼びます。

☆この星の数ヵ所に黒石を先に打っておくのが「置き碁」です。上級者と対局する時は置き碁がよいでしょう。

☆☆☆プロ棋士の方は新幹線などで移動中、棋譜を言い合ってイメージ対局を楽しんでいるそうですよ。

 目を使わないのだから、視覚障害者の方もイメージ対局に挑戦できますよ。(希望を持ちましょう)

◆【囲碁の基本ルール(規則)】

規則1 黒石、白石は交互に一手ずつ打ちます。一度置かれた石は取り除いたり移動することはできません。

規則2 しかし、相手の石の周囲(縦横)を取り囲んだ時は、その石を盤面から取り上げる事ができます。

規則3 自ら取り囲まれた状態にする手は「禁じ手」と言い、打つことができません。但し、その石を打つ事により相手の石を取ることができる場合は例外となり、認められます。

規則4 自分の石を禁じ手に打って相手の石を取った後、相手も禁じ手に打って自分の石が取り返されることがあります。この状態を「コウ」と呼び、この時は相手が打った後すぐに打つことは禁止され、一度他の所へ打つ(コウ立て)することが必要です。

 盤面の左上隅の一部を便宜的に、交点を「+」、白石を「○」、黒石を「●」で表して説明します。
 △は白の禁じ手、▲は黒の禁じ手で、実際の石は置かれていません。左右と上下カーソルを使って位置を確認して下さい。

 下左側の図は、4の三△が白の禁じ手ですが、この場合3の三黒石を取ることができるので禁じ手になりません。黒石を取り上げた後が下右側の図です。


++++++   ++++++
++○●++   ++○●++
+○●△●+   +○▲○●+
++○●++   ++○●++
++++++   ++++++

 この後、黒は別の所へコウ立てし、白が3の三に継がなかった場合、右側図の3の三▲禁じ手の所へ黒が打って4の三白石を取ることができます。取り上げた後が左側の図になります。

◆【集団の石の死活について】

☆よく「この石は目が一つしかないので死んでいる」とか「この石は目が二つあるから生きている」と言います。

☆前述の規則1~4のルールから次のように、別の言い方ができます。

★連続している石の集団が、相手の禁じ手を1個しか持たない場合、周囲を全て囲まれた後に禁じ手に打たれて集団は取り上げられてしまう。つまり集団の石は死んでいるという。

☆☆ 集団の石が相手の禁じ手を2個以上持っていれば、絶対に取られることがない。つまり、集団の石は活きているという。

☆「目」を「禁じ手」に置き換えても良いようですね。

☆対局者は、自分や相手の石の死活を頭に入れながら、盤面上に、より広い領域(地)を求めて戦う、ということですね。

 相手の出方を先読みした方が有利になることは間違いないでしょう。

記.安田

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